オタク自省録

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読書記録 最速で身につく世界史

気づけば11月も終わろうとしている。2017年という年をどのように過ごしただろうかと過去を顧みたところ、左程建設的な思い出が見当たらず焦燥感に駆られている今日この頃である。というのも、今年の出来事=当ブログの記事を読み返してみたのだが、昨今の袋菓子レベルで身のない出来事ばかりであった。もはや記事を書いていた時間すらもはかばかしいものに思えてくる。このままでは当ブログごと負のスパイラルに飲み込まれてしまう。袋小路に追い込まれた結果、筆者がとった行動は読書であった。

 

今回紹介するのは『「24のキーワード」でまるわかり!最速で身につく世界史』。高校社会で世界史を選択した筆者の記憶を蘇らせるため拝読した。

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早速レビューに入りたいところだがその前に、本書を読み終わるのに3週間もかかってしまったことをここに懺悔したい。というのも、筆者が浅学菲才であるため、本書のようなムツカチイ本を読む場合、小説と比べて読み進める速度が格段に遅くなるのである。本書は世界史の入門書のようにお手軽なものであるのにこの様である。大学に入学して3年間、どれほどの知識と能力を酒に沈めてきたか痛感させられた一冊であった。

 

さて、本書の内容だが、タイトル通り24のキーワードとともに世界史の全貌を概観していくものになっている。マニアックでニッチな部分に分量を割くことなく、逆に駆け足で味気ない文章を続けるわけでもない。世界史に無頓着な人が読んでも楽しみながら読破することができると思われる。

著者が気になって背表紙を見ると、東大文学部卒の現TBS社員であるらしい。やはりバラエティ番組のような大衆向けのエンターテインメントを制作している人間の文章は、読み手側のことを考えてあって読んでいて苦ではない。作者の手前勝手に出鱈目を書き並べ、作者本位で独りよがりなどこぞのブログとは大違いである。

 

本を読んでいると、かつて学習したはずの懐かしいワードが次々と現れてくるのは心地よかった。易姓革命だのコモンウェルスだの、記憶から欠落した単語を拾い集めて海馬を再構築しようとしたのだが、一つ単語を拾うと一つ落とし、また一つ拾うと一つ落とすことを繰り返していたらしく、読破した後に残った単語は現代史のそれのみであった。記憶を繋ぎとめる努力はした。それだけは認めてほしい。

 

総評すると、初学者にもやさしい入門書といったところか。正直史実が書かれているだけなのでこれといって突っ込みどころがない。世界史に興味がある方は是非どうぞ。