週刊文盲 オタク自省録

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屁のエネルギーを全日本人から集めた場合、原発は何%削減できるかの考察

近時の絵師の間で『リクエストボックス』なるツールが流行っているらしい。流行り廃りに敏感で風趣を極める「好き男」と俺の中で噂の俺が、その目新しさに目を向けない道理はない。というわけで早速実装してみた結果やってきたお題がこれだ。

 

『屁のエネルギーを全日本人から集めた場合、原発は何%削減できるかの考察』

 

俺が中学時代に没頭した空想科学読本を彷彿とさせるテーマだ。偉大なる妄想の産物というべきか。

 

さて、つい先日意識高い系インターンを中退した俺に対してこのお題はあつらえ向きだと思う。というのが、俺は成層圏を超える高みにある企業意識に縋り付くために、幾つかの論理思考ツールを与えられたばかりだから。その一つがフェルミ推定。まさに今回のお題を解決するために必要な思考法だ。

ご存じの方も多いと思うけど『フェルミ推定』ってのは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。というわけで、この記事を読む読者諸賢の貴重な時間と、無益な計算を繰り返す俺の貴重な時間を浪費すべく、お題の検証を始めさせて頂きますよろしくお願い申し上げます。

 

※以下で取り扱う数値はインターネットで拾ってきた根拠の薄い数値です。おまけに俺は科学というものに数年触れていないので、計算式が誤っている可能性が大いにあります。ご了承下さい。というか、天文学的数字になることはわかりきってんだから細かいことは気にせず馬鹿だなぁと笑いながら読んでね。

 

① 日本人一人が一日に排出する『オナラエネルギー』の概算

まずは個人レベルで考える。人間は1日に0.5−1.5Lの屁を、5−20回に分けて排出しているらしい。オナラ排出量的には、平均して1Lとして良いだろう。

 

続いて屁の成分を調べる。オナラはその2割が水素、7割が窒素だという。その他の成分にエネルギーとして利用できそうなものがなかったので、これらの気体を燃焼させ、火力発電でエネルギーを得ることとする。

1Lのオナラに関してそれぞれのモル数を計算すると、

2割水素→0.2(L)÷22.4(L)≒0.09(mol)

7割窒素→0.7(L)÷22.4(L)0.03(mol)

となる。また、水素と窒素の燃焼式と、水素/窒素1molあたりの燃焼に発生するエネルギーは以下の通り

3H202→2H2O  1mol/284KJ

C+O2→CO2     1mol/393KJ

以上から、日本人一人が一日に排出するオナラを完全燃焼させて得られるエネルギーは

0.09(mol)×284(KJ)0.03(mol)×393(KJ)=25.56(KJ)11.79(KJ)=37.35KJ

以降、オナラを完全燃焼させて得られるエネルギーのことを『オナラエネルギー』と呼ぶ。

 

なお、これらは純粋に発生するエネルギーだけど、実際の発電所でもそのすべてのエネルギーを電力として利用できるわけではない。今回の屁の燃焼による発電と最も形態が似ているコンバインドサイクル発電では、純エネルギーの40%を電力として変換できるらしい。よって、一人あたりのオナラエネルギーを電力に変換した場合、利用できるエネルギーは

37.35(KJ)×0.4=14.94≒15KJ

 

原発の発電量との比較

日本人の人口は約13000万人なので、日本人全体からオナラを拝借して利用できるエネルギー(電力)は

15(KJ)×130000000(人)=1950000000(KJ)

エネルギーの単位を置き換えておくと、

1950000000(KJ)=541666.6666667(KWh)≒542000(KWh)

 

365日をかけると、197830000(KWh)となるので、一年間でこれだけの電力を利用できるようになるということらしい。このエネルギーを原発の発電量と比較する。

 

原発1基の最大出力は1000000KWらしいので、一時間これをフル稼働させると1000000KWhのエネルギーが得られる。

197830000(KWh)÷1000000(KWh)=197.83≒198(時間)

ということで、オナラエネルギー発電を導入することで、一年間の発電で原発1基を198時間ほど停止させることができるようだ。ちなみに、原発は現在全国に50基ほどあるらしいので、日本にある全原発を、

198(時間)÷50(基)≒4(時間)

4時間止めることができる。なお、日本の原発1基を一年間稼働停止させるには42年余りのオナラエネルギーが必要で、日本全体の原発を一年間停止させるには210年ほど必要となる計算だ。

 

原発を何%削減できるか(命題)

さて、ようやく命題の答えを出す準備が整った。まず、日本の年間総消費電力量は約1兆KWhといわれている。そして原子力発電による発電量はその4分の1らしい。つまり、2500億KWhとなる。

これに対して先程算出した年間オナラエネルギー発電量は19783000KWhなので、つまりこのトリビアの種、こういうことになります。

 

197830000(KWh)÷250000000000(KWh)=0.00079132...(%)

 

結論:屁のエネルギーを全日本人から集めた場合、原発は約0.08%削減できる。

 

【おまけという名の本編】

ここまでのフェルミ推定は理想的な環境を前提とした、いわば理論値でしかない。現実的には考慮すべき可能性がまだまだ含まれている。そのいくつかをここで検証したい。

 

①オナラ回収法案の運営費

全国民からオナラを不備なく収集するためには、国民年金と同レベルの法的拘束力及び行政代執行が可能となる体制を作らなければならない。

法案可決までにかかる費用の目安として、昨今話題となっている所謂『カジノ法案』のスピード採決を参考にする。この法案にかかった議論の時間はわずか6時間らしい。まあ細かいことは言わず、我々好奇心の民が欲する『オナラ法案』も6時間の議論で衆参両院を突破したと仮定しよう。

インターネットに転がっていた根拠のない数字によると、衆参両院の一日の経費の算出結果は以下の通り。

衆議院1日の運営に必要な経費1.79億円余

参議院1日の運営に必要な経費1.15億円余

よって、国会全体で一日3億円ほどの経費がかかるということになり、6時間だと7500万円となる。

 

②オナラ回収法案運営費を補うために

この金額をオナラ発電により補うとしよう。オナラ発電を可能にする法案の可決に必要な費用をオナラ発電で稼げなければ、オナラ発電なんてそもそも必要ないからだ。オナラが先か国会が先か。

政府発表の、平正28年度のバイオマス廃棄物発電の買い取り価格は17円/KWhらしい。これを準用すると、オナラ発電で一年間に稼げる金額は

197830000(KWh)×17(円/KWh)=3363110000円

おお、意外と稼げるじゃないか。国会運営費くらい余裕で補えそうだ。

 

発電所建設費用

一般的な火力発電所の建設費用は2800億円といわれている。また、耐用年数は15年ほどのようなので、オナラ発電により、15年間で2800億円稼げなければこの発電方法は赤字となる。

対して、先程算出したオナラ発電の年間発電金額は33億6311万円発電所一つ作るのに83年の歳月を要することになる。これでは赤字でしかないので、与党には暴走してもらって6時間のスピード採決で国家総動員でも作り、国民一人ひとりのオナラ意識を高めてもらうしかない。一億総活躍社会の実現である。

こちらも計算すると、全国民が現在の5.5倍ほどオナラをすれば、一応15年間で火力発電所を建設できる計算になる。つまり国民一人あたり2.75-8.25L、27-110回のオナラを毎日出していただければオナラ発電は辛うじて維持できる。頑張れ大和男子、大和撫子

 

④オナラ発電所維持のための国際協力

流石に100回を超えるオナラを毎日続けては日本人の肛門がもたない。ということで、日本には今一度帝国主義の国風を取り戻していただき、屁の枢軸国家として世界征服を完了していただくとしよう。

そうして新たな国際連合にて、唯一無二の常任理事国大日本帝国』が、全人類のオナラを日本のために利用する『国際オナラ回収法』強行採決する。もちろん、オナラの回収にかかるコストは各国の予算で補ってもらう。そうするとどうなるか。

 

まず、全人類による年間総発電量を計算する。

197830000(KWh)÷13000万(人)×70億(人)≒10652384615(Kwh)

 

火力発電所建設に必要な費用2800億円を稼ぐのに必要な電力を、耐用年数15年を加味して逆算すると、一年あたり必要な電力は

280000000000(円)÷17(円/KWh)÷15(年)=1098039215(Kwh)

となり、人類年間総発電量の10分の1ほどに落ち着く。

そして

{(人類年間総発電量)-(発電所減価償却費)}÷(日本の年間原子力発電量)

の計算を行うことでようやく、現実的なオナラ発電による原発削減が可能となる。それでは計算してみよう。

{10652384615(KWh)-1098039215(KWh)}÷250000000000(KWh)=

 

3.8(%)

 

以上より結論を出す。

『屁のエネルギーを全日本人から集めた場合、屁力発電所の運営費すら稼げず赤字となるが、屁のエネルギーを世界中から集めた場合、日本の原発は3.8%削減できる。』

 

ご清聴ありがとうございました。